ビジネスブログ「ご担当者必見!差をつけるメディアインテリジェンスの活用」

PR担当者への教訓 - 2016年の失敗から学ぶ

2017/01/26

過去の失敗を将来のプランニングに活かす

企業は、ビジネスを継続する上で常に困難や否定的なニュースに直面するものですが、広報/PR担当者にとっても、より優れたPRのプロになる方法を示唆してくれるのが、こうした問題に対処した経験です。問題に直面した状況を想定して、より効果的な対策をイメージしてみることは、十分PRの練習になります。

ここでは2016年の事例を幾つか振り返り、2017年の教訓にしてみましょう。

誤った点を解明し、代替策の概要を立案してみると、賢明な対応策取れたであろうこれらの失敗例の運命の分かれ目が容易に見えてきます。

  • 死亡事故を軽視:

Inc.が2016年のワースト事例ランキングに挙げた広報/PRの重大ミスのうち、ドライバー死亡事故に対してTeslaが示した反応は、冷淡と思えるほど中立的なものでした。自動運転機能が関わるフロリダ州の死亡事故を受けてTesla創業者のElon Musk氏が発言した際、この死亡事故がTeslaの財政に影響することはない、という見通しを述べたことを指摘しています。経営者には自社の安定を図る責務があるとはいえ、時と表現が全く間違っていました。人命を危険にさらした場合は、特に注意するべきでしょう。

  • 追悼メッセージにブランドマークを使用:

Fast Companyは、Cheeriosが出した歌手のプリンスへの追悼メッセージを2016年で最も大きな誤算を招いたPRキャンペーンの1つに選びました。朝食用シリアルのブランドであるCheeriosは、「i」の点部分を同社の代名詞になっているリング型シリアルのイラストに変えて「rest in peace(安らかにお眠りください)」という追悼画像を配信しました。1ブランドがプリンスというアーティストの死去に際して追悼メッセージを出したことが、奇妙なわけではありません。実際多くの企業が哀悼の意を表しており、何よりもCheeriosはプリンスの故郷であるミネソタ州を本拠地としています。問題は、ブランドのイメージをはめ込んだことにありました。哀悼の意を表す際に会社のトレードマークを使用すると、不真面目だとか、宣伝目的だと受け取られる可能性があります。

  • 若者受けを狙ってブランド価値ランキング(Brandz)が低下:

Network Worldは、マイクロソフトにとっての2016年は、PR活動のせいで身の縮む年になったと評しました。同誌は、巨大テクノロジー企業のマイクロソフトは販促目的の派手なキャンペーンを複数回投入したものの、いずれも裏目に出た、と評価しています。例を挙げると、一般ユーザーが相互にコミュニケートできるチャット・プログラムを導入開始したものの、一般ユーザーからひどいサービスだと酷評されたり、インターン向けイベントを宣伝するためにヒッピー風の新世紀言語を用いたために、マイクロソフト・ブランドが著しくプロ意識に欠け、極めて無責任であるように映ったり、開発者向けのイベントにゴー・ゴー・ダンサーを起用し、性差別主義的な場を作り出したという非難を直ちに浴びました。これらのブランドの誤用は、大いに学ぶ価値があると言えるでしょう。

自信を持って前進

上記の失敗事例を読んだ広報/PR担当者は、優越感を覚えておられるかもしれません。言うまでもなく、これらのケースは失策でした。しかしどの企業でも、誤った判断を1回下しただけで、同じ目に遭うおそれがあります。2016年に起きたPR上の重大ミス事例が1つの教訓を語っているとすれば、いずれのキャンペーンもプランニングに時間をかけ、熟考し、かつ的を絞り込む価値がある、ということでしょう。十分に練り上げていないままに、キャッチコピー、キャンペーン投入、または華々しい企画を世に送り込んでも、世間から突き返されかねません。

出典

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