ビジネスブログ「ご担当者必見!差をつけるメディアインテリジェンスの活用」

アカデミー賞に学ぶPRと教訓

2017/04/03

アカデミー賞授与式の開催日には、数億人の人々が壮大でエキサイティングな一夜の中継にチャンネルを合わせます。当然ながら、企業の広報担当のみなさんは、ハリウッド発世界最高峰の映画の祭典に対する各自の見解をお持ちでしょう。俳優、監督、プロデューサー、スタジオが作品を代表して投入する数々のプロモーションキャンペーンの中には、多くの教訓や効果的な戦略が隠されています。鋭い切り口でアカデミー賞に目を向けることは、企業の広報活動をプランニングする上でも参考になるはずです。特定の作品やスターを業界のトップに押し上げるストラテジーは、みなさんが次のキャンペーンプランニングに着手する際にも役立つでしょう。

大きな問題:政治

映画業界は、すでにみなさんのブランドと同様に厄介な問題に直面しています。これは米国の政治が困惑する状況にいかに対応するかという問題です。ソーシャルメディア全盛の時代において、企業もスターもエンドユーザーと直接対話をするプラットフォームを持っています。しかし、ここに政治的要素を持ち込むべきでしょうか。

昨今、Los Angeles Timesは、アカデミー賞の場でセレブが政治について語るか否かを調査しました。彼らが語る政治的衝突は、皆さんが行うブランドコミュニケーションのためのディスカッションとも関係があると言えます。同紙の指摘によれば、二極化した政治的環境では、議論のいずれの立場をとっても、少なくとも一部の人々から好意を失うリスクがあるとされています。どの水準の議論にまで参加するかは各々の判断ということになります。

政治的立場を公にするべきかという問題には、別の角度からの見方が存在します。すなわち、この問題が各人にとって持つ意味は、その人物がアカデミー賞において果たす役割によって異なるのです。ノミネートされた人物が政治的立場を公にするかを計算している一方で、ホストはアカデミー賞シーズン中、新政権に対するジョークや批評に没頭していると同紙は指摘しています。コメンテーターとしての役割ゆえに、ホストが「触れづらい重要問題」を無視できないのは自然なことです。同様に、みなさんの行うブランドコミュニケーションの全体的なトーンや業界内の立場も、政治的発言を受け手が好意的に受け取るか否かを決める重要な要素となるでしょう。

シーズンの長期化

ステージでの発言のトーン以外にも、アカデミー賞にはみなさんの次のキャンペーンプランニングに参考するべきトレンドが多く存在します。たとえばFlavorwireは、過去の年度よりも早い時期から賞の選考による恩恵を受けたいと考える映画関係者により、アカデミー賞シーズンの開始が8~9月に早まっていると指摘しています。これは映画のノミネートより数か月も前であり、受賞できるか否かが問題ではありません。

受賞候補に早期の恩恵があるという事実は、映画中心主義のメディアトレンドの台頭により一層増幅されています。ライターのAnne Thomson氏がFlavorwireに語ったところによれば、報道対象が拡大したことで、より長期的かつ集中的なプロモーションキャンペーンが必要になっており、このようなプロモーションが名声ある映画業界における一種の「家内工業」として成立しているとのことです。これは広報担当者にとっても貴重な教訓となります。自身が売り込む商品に対して新たな利害関係が生まれないか注視していれば、大きな新しい機会を発見できるかもしれません。

「(終了を告げる)ファンファーレ」を避ける

アカデミー賞から得られるもうひとつの教訓は、スターの受賞スピーチの中にあります。ヘルスケア業界の広報プロであり、FierceHealthcareのコラムニストであるJenn Riggle氏は、昨今受賞者の冗長で無計画なコメントは、動画やソーシャルメディアへの投稿を利用して競争力のあるブランドコンテンツを作らない方法を伝えるメッセージだと受け取るべきだと指摘しています。資料作成段階から計画を立てず簡潔さを重視しなければ、受け手の関心を失い、コメントの終了を告げるポピュラーなBGMを聞くことになりかねません。細部に慎重に目を向ければ、キャンペーンをより優れた企画にすることができるでしょう。

アカデミー賞を視聴する際には、壮大でエキサイティングなハリウッドの夜を楽しみながら、自社の広報キャンペーンに役立つ情報が得られないか検討しましょう。

<出典>

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